産後に眠れないのは普通?妊娠中から始めたい睡眠と休息の準備

お知らせ

新生児訪問では、これまでたくさんの産後のママにお会いしてきました。

その中でいつも感じるのは、産後の睡眠や休息の形は、本当にご家庭ごとに違うということです。

「思っていたより眠れています。」
そう話してくださる方もいれば、

「睡眠不足で大変です。」

とお話しされる方もいます。

どちらが良い・悪いではありません。

赤ちゃんの性格や授乳の方法、ママのこころの状態、ご家族のサポート体制などによって、
産後の生活は大きく変わります。

だからこそ、「みんなこうしているから」ではなく、そのご家庭に合った休み方を見つけていくことが大切だと感じています。


新生児との生活は、想像以上に細やか

お腹の中の赤ちゃんは、夕方から夜にかけて元気に動くことが多いとも言われています。
そのため、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ昼夜のリズムが整っておらず、
「夜になると目が覚めてしまう」ということも珍しくありません。

新生児期の赤ちゃんは、一般的に3時間前後で授乳が必要になることが多いとされています。

授乳をするとすぐ眠る赤ちゃんもいれば、飲むまでに時間がかかる子もいます。
飲み終わってもなかなか眠れず、「抱っこしてほしい」と伝えてくるように泣く赤ちゃんもいます。
ミルクの場合は、ミルクを作る時間も必要です。
おむつ替えが何度も続いたり、たくさん排泄をして着替えが必要になったりすることもあります。
ずっと抱っこで過ごし、気づけば次の授乳時間になっている…
そんな日も決して珍しくありません。

本当に赤ちゃんによって過ごし方はさまざまです。

だからこそ、産後の睡眠や休息は、「こうあるべき」と決めつけないことも大切なのです。


産後1か月は、睡眠が最も不足しやすい時期

研究では、妊娠末期から産後3か月までの睡眠を調べた結果、

産後1か月が最も睡眠時間が短く、睡眠の質も低い時期だったことが報告されています。

また、初めて出産した方では、産後2週間頃までの総睡眠時間が3.5〜4.6時間程度だった
という報告もあります。

さらに、多くの産後ママが「疲れている」と感じており、
6〜8時間まとまって眠れている方は少数でした。

つまり、産後の睡眠不足は特別なことではなく、多くのママが経験する現実なのです。


赤ちゃんのお世話の仕方に「正解」はありません

新生児訪問では、さまざまなご家庭のお話を伺います。

夜のお世話をママが一人で頑張っているご家庭もあります。
「パパは仕事があるから、夜はゆっくり休んでもらっています。」
そんなママも少なくありません。

一方で、

「赤ちゃんがあんなに泣いているのに、全然起きないんです。」
と、少しもどかしそうに話される方もいます。

里帰り中でも夜はママ一人で頑張っている場合もありますし、
おばあちゃんが夜のお世話を代わってくれて、ママがしっかり眠れるご家庭もあります。

また、夫婦で時間を区切って分担しているご家庭もあります。

例えば、

  • 20時〜2時まではママが休み、パパがお世話をする
  • 2時〜8時まではパパが休み、ママがお世話をする

というように、それぞれの家庭に合った工夫をされていることもあります。


睡眠不足は、心にも影響します

睡眠不足は、単なる「疲れ」だけではありません。

産後早期の睡眠不足は精神的な健康とも関係があり、産後うつとの関連も指摘されています。
また、夜間授乳や赤ちゃんの睡眠リズムによって、ママの睡眠はどうしても細切れになりやすくなります。

そのため、

「何時間眠れたか」だけではなく、「どうやって少しでも休息を確保するか」

という視点も、とても大切になります。


私が一番大切だと思っていること

いろいろな方法がありますが、私が一番大切だと思うのは、

「ママのこころが休まること」です。

例えば、パパに夜の授乳をお願いしない理由があるとします。
本当はお願いしたいけれど、気を遣って頼めないのかもしれません。
反対に、
「パパにはしっかり休んで仕事を頑張ってほしい。」
そう思うことで、自分自身の気持ちが落ち着く方もいます。

同じ「お願いしない」という選択でも、その背景にある想いは人それぞれです。

だからこそ、「これが正解」という方法を探すよりも、

今の自分が一番安心できる形は何だろう?

と考えてみることが大切なのではないでしょうか。


家庭ごとの「休める形」を見つけよう

産後の生活は、赤ちゃんのペースに合わせながらも、家族が無理なく続けられることが大切です。

そのために、

  • 夜の役割分担を工夫する
  • 家族や周囲に頼る
  • 行政や産後ケア事業、エンゼルヘルパーを利用する
  • 家事を完璧にしようとしない

そんな工夫を取り入れることも、とても大切です。

休み方に正解はありません。

でも、ママの心が少しでも安心できることは、きっと赤ちゃんにとっても安心できる環境につながっていくはずです。


妊娠中から考えておきたいこと

産後の休息は、気合いや根性だけで乗り切るものではありません。

実は、妊娠中から準備できることもたくさんあります。

例えば、

  • 夜間授乳や夜泣きがある前提で生活をイメージしておく
  • パートナーや家族と休み方について話し合っておく
  • 頼れる家族や産後ケアサービスを調べておく
  • 「家事を完璧にしなくても大丈夫」という共通認識を持っておく
  • 「眠れない時期があるのは普通なんだ」と知っておく

こうした準備が、産後の心と体を守ることにつながります。


おわりに

産後の睡眠不足は、多くのママが経験します。

だからこそ、妊娠中からその現実を知り、「どう休むか」を家族で考えておくことは、
産後の負担を少し軽くしてくれるはずです。

「休む工夫をしてもいい。」

そう思えるだけでも、心は少し軽くなります。

私は保健師として20年間、多くの妊婦さんや子育て中のご家族と関わってきました。

その経験を通して感じるのは、
出産は赤ちゃんを迎える準備だけではなく、家族みんなの生活を整える準備でもあるということです。

現在、無料で開催している
「 出産準備セミナー」では、出産や育児の知識だけでなく、産後の生活を少しでも穏やかに過ごすための準備についてもお伝えしています。

「産後を少しでも安心して迎えたい。」

そんな方は、ぜひ妊娠中から一緒に準備を始めてみませんか。


☆詳細が気になる方は、ぜひこれからの投稿をチェックしていただけると嬉しいです!

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