「つわりがつらいけれど、仕方ない。」
「産後で疲れているけれど、仕方ない。」
「子どもがいるから、仕方ない。」
「家族のためだから、仕方ない。」
私たちは毎日、たくさんの「仕方ない」を使っています。
もちろん、本当に仕方ないこともあります。
でも最近、自分の心と向き合う中で、一つの大きな気づきがありました。
それは、「仕方ない」ばかりに意識を向けて、
その前にある「本当は」という気持ちを、
ほとんど見てあげていなかったということです。
自分のこころと向き合って気づいたこと
幼い頃、私の母はいつも忙しく働いていました。
心の中では「お仕事だから仕方ない」と思っていた私ですが、
今回、自分の心を深く見つめていく中で気づいたことがあります。
本当は…
「お母さんと遊びたかった。」
その気持ちを、自分でもずっとしまったままにしていたことに。
母を責めたいわけではありません。
むしろ、家族のために一生懸命働いてくれていたことに、今は感謝しています。
でも、母に事情があったことと、幼い私に「遊んでほしい」という願いがあったこと。
この二つは、どちらも本当だったのです。
自分の本当の気持ちはうしろへ
大人になった今も、私は同じことを繰り返していることに気づきました。
「本当は疲れている。」
「本当は少し休みたい。」
「本当は誰かに頼りたい。」
そんな気持ちが浮かんでも、
「でも仕事だから。」
「でも母親だから。」
「でもみんな頑張っているから。」
と、自分の気持ちをそっと後ろに置いてしまう。
相手の事情を理解することは、とても大切です。
でも、その前にある自分の気持ちまで消してしまう必要は、ないんですよね。
自分の気持ちを認める
保健師として、たくさんのお母さんと関わってきました。
妊活中も、妊娠中も、産後も——お母さんたちはいつも、自分よりも家族のことを先に考えています。
だからこそ、自分の気持ちは後回しになりがちです。
「疲れた。」
「助けてほしい。」
「一人になりたい。」
「ゆっくりご飯を食べたい。」
そんな気持ちを持つことは、決してわがままではありません。
自分の気持ちを認めることと、家族を大切にすることは、反対ではないのです。
子どもの自己主張
そして、もう一つ。
これは、子育て中のお母さんに特に伝えたいことです。
お子さんが「こうしたい!」「これはいやっ!」と主張してきた時、どう感じますか?
「またわがままを言って……。」
「なんでこの子はいつもこうなんだろう。」
そう感じてしまうこと、ありますよね。
でも、その主張の中にも、ちゃんと「本当は」があります。
子どもなりに、一生懸命自分の気持ちを伝えようとしているのです。
だから、すぐに「ダメ」「こうしなさい」と返す前に、一度だけ受け止めてあげてほしいのです。
「そうしたかったんだね。」
「それはいやだったんだね。」
その一言だけでいい。
その想いを叶えてあげるかどうかは、そのあとの話。
まずは「あなたの気持ち、ちゃんと聞こえているよ」と伝えてあげること。
それが、子ども自身が「自分の気持ちは大切にしていいんだ」と感じられる、最初の経験になるのだと思っています。
お母さんが自分の「本当は」を大切にすることと、子どもの「本当は」を受け止めること。
実は、つながっているのかもしれません。
「仕方ない」と思うことも悪くない
一番伝えたいことは、これです。
「仕方ない」と思うことが悪いのではない。
ただ、その前にある
「本当は私はどうしたかった?」
という気持ちを、自分だけは知っていてあげてほしいのです。
願いを叶えられるかどうかは、その後の話。
まずは、
「私は本当は、そう感じていたんだね。」
と、自分で受け止めてあげるだけでいい。
それだけでも、心は少し安心するのだと思います。
自分を大切にする第一歩
もし今日、「仕方ない」と思った出来事があったなら、一度だけ自分に聞いてみてください。
「本当は、私はどうしたかった?」
答えが出なくても大丈夫。
叶えられなくても大丈夫。
まずは、自分の心の声を、自分自身が聞いてあげること。
それが、自分を大切にする第一歩なのだと思っています。
今日も、あなたの「本当は」という小さな声が、あなた自身に優しく届きますように。
最後に
自分の気持ちを大切にすること。
子どもの気持ちを受け止めること。
頭ではわかっていても、「実際どうすればいいの?」と感じることもありますよね。
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