保健師としてこれまでたくさんのママと関わる中で、
とてもよくいただくご相談があります。
「うんちが出ないんです」
「どのくらい待っていて大丈夫ですか?」
「苦しそうにうなっていて心配で…」
赤ちゃんや子どもの“便秘”についてのお悩みです。
実際に、1歳6か月健診・3歳児健診の場でも、
「赤ちゃんの頃からずっと便秘で、小児科のお薬を続けています」
というお話を聞くこともあります。
それだけ、便秘は多くのママが悩むテーマなんですよね。
私は、赤ちゃんの「うんちが出ない」という状態は、
ただの症状ではなく、
からだからのサイン
だと考えています。
「ちょっとバランスが崩れているよ」
「少し見てほしいな」
そんなふうに、赤ちゃんが伝えてくれているのかもしれません。
そしてそのサインの背景には、
・からだの発達
・腸の状態
・食事や授乳
・生活や環境
・体質
など、いろいろな要素が重なっていることが多いです。
だからこそ、
原因はひとつと決めつけなくて大丈夫
このブログでは、
「これが正解」という形ではなく、
“こんな見方もあるよ”という視点で、
赤ちゃんの便秘について
やさしく一緒に考えていけたらと思います🌿
それではここからは、
「もしかすると、こんなことが関係しているかもしれない」
という視点で、
赤ちゃんの便秘の背景を一緒に見ていきましょう🌿
どれかひとつに当てはめるのではなく、
「うちの子にはこれが近いかな?」と、
やさしく見つけていくイメージで読んでみてくださいね。
1.赤ちゃんの便秘って、どんな状態?
赤ちゃんのうんちは本当に個人差があります。
1日に何回も出る子もいれば、
2〜3日に1回の子もいます。
なので、
「毎日出ていない=便秘」とは限りません。
大切なのは、こんなポイントです👇
- うんちがコロコロして硬くないか
- 出すときにとても苦しそうではないか
- お腹がパンパンに張っていないか
- 母乳やミルクはしっかり飲めているか
回数よりも、
「その子がつらそうかどうか」を見てあげてくださいね。
2.赤ちゃんの便秘の「原因」
ここからは、「こんな可能性もあるよ」という視点で見ていきます。
① 水分や授乳量が少し足りない
母乳でもミルクでも、
体に入る水分が少ないと、うんちは硬くなりやすいです。
・おしっこの回数が少ない
・体重の増え方がゆるやか
・授乳時間が極端に短い/長い
こんなときは、一度授乳の様子を見直してみてもいいかもしれません。
② まだ排便が上手にできない時期
赤ちゃんは
「お腹に力を入れる」
「肛門をゆるめる」
この2つの動きがまだ上手にできません。
なので、
顔を真っ赤にしていきんだり、
泣きながら少しだけ出る…
そんな様子も、実は「発達の途中」のことも多いんです。
③ 食事の変化(ミルク・離乳食)
・母乳からミルクへ
・ミルクの種類変更
・離乳食スタート
こういったタイミングで、
腸内環境が変わり、一時的に便秘になることがあります。
これはよくあることなので、
「変えたからダメだった」と責めなくて大丈夫ですよ。
④ 体質や家族の傾向
実は、
「ママも便秘気味」
「家族みんなお腹が弱い」
そんな場合、赤ちゃんも似た傾向になることがあります。
体質もひとつの要素として、
やさしく見てあげてくださいね。
⑤ 姿勢や抱っこの影響
うんちは、
少し背中が丸くなって、
足がお腹に近づく姿勢の方が出やすいです。
反対に、
・反り返りが多い
・足がピンと伸びている
こんな状態だと、少し出しにくいことも。
抱っこのときに、
「丸く包むような姿勢」を意識するだけでも変わることがあります。
⑥ 腸内環境や生まれ方
赤ちゃんの腸内細菌は、
・どんなお産だったか
・どんな環境で過ごしているか
などの影響も受けます。
少し便秘になりやすい背景がある場合もありますが、
これも「そういう傾向があるかも」くらいで大丈夫です。
⑦ 冷えが腸の動きをゆるやかにしている可能性
「赤ちゃんの手足が冷たいな…」
「お腹が少しひんやりしているかも」
そんなふうに感じるとき、
“冷え”が便秘のひとつの要因になっている可能性もあります。
新生児の研究では、
低体温の状態が続くと、腸の血流が少なくなり、
腸の動き(蠕動運動)が弱くなることが示されています。
「冷え=便秘」とはっきり言い切れるデータは多くありませんが、
補助的な要因としては、十分に考えられる視点です。
こんな様子があるときは、少し気にかけてみてください
- 手足の色が青白い、紫っぽい、まだら模様
- 指先やつま先、お腹が触ると冷たい
- 体温が36.0〜36.4℃台が続く
- 元気がない、寝汗がある、お腹が張りやすい
エアコンの風が直接当たっていたり、
少し薄着になっているときにも見られることがあります。
そんなときは、
「もしかして、お腹も冷えて動きにくいのかも?」
と、ひとつの視点として考えてみてもいいかもしれません🌿
⑧ ママや環境の緊張感
実はとても大切なポイントです。
「早く出てほしい」
「大丈夫かな…」と不安な気持ちは、
赤ちゃんにも伝わることがあります。
ほんの少し力を抜いて、
「そのうち出るかな〜」くらいの気持ちでいると、
ふっと出ることもありますよ🌿
3.おうちでできる、やさしいケア
ここからは、今日からできる関わり方をいくつかご紹介します。
① 授乳の様子を少し見直す
・回数
・飲む量
・体重の増え方
をざっくりでいいので見てみましょう。
少し調整するだけで、
うんちがスムーズになる子も多いです。
② 赤ちゃんにやさしく触れる
・「の」の字マッサージ
・足をゆっくり動かす(自転車こぎ)
・横隔膜のマッサージ
・足裏のマッサージ
ポイントは
👉「出させる」ではなく「気持ちよくする」
ママもリラックスして触れてあげてくださいね。
③ 姿勢を整えてあげる
・膝をお腹に近づける
・丸く抱っこする
ちょっとした姿勢のサポートで、
出やすくなることもあります。
④ ママ自身の体も大切に
ママのお腹の調子や食事も、
家族全体のリズムに関係しています。
・水分をしっかりとる
・野菜や海藻類、発酵食品を少し意識する
できることからで大丈夫です🌿
⑤ 病院も“ひとつの安心材料”
・何日も出ない
・苦しそう
・血が混じる
そんなときは、小児科に相談して大丈夫です。
浣腸やお薬も、
「ダメなもの」ではなく
👉 赤ちゃんを楽にしてあげる手段のひとつ
必要なときに頼っていいものです。
4.ママへ伝えたいこと
最後に、いちばんお伝えしたいことです。
赤ちゃんの便秘は
ママのせいではありません
そして
原因はひとつではありません
だからこそ、
「この子にはどんな方法が合うかな?」と
一緒に見つけていくことが大切です。
完璧じゃなくて大丈夫。
試しながら、少しずつ整っていけば大丈夫です。
もし不安が残るときは、
一人で抱えずに、保健師さんや助産師さんに頼ってくださいね。
ママと赤ちゃんが、
少しでも安心して過ごせますように🌿
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございます🌿
赤ちゃんの便秘は、
本当にひとりひとり違います。
「ブログを読んだけど、うちの子はどうなんだろう?」
「いくつか当てはまる気がして、少し不安…」
そんなときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
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