1人目の産後、私は安定していました

お知らせ

― でもそれは、私が強かったからではありませんでした ―

1人目を出産したあと、
私は大きく気持ちが不安定になることはありませんでした。

寝不足はありました。
寝かしつけに悩んだこともあります。

それでも、

「つらくてどうしようもない」

という感覚にはならなかったのです。

当時は、それが当たり前だと思っていました。

でも今ならわかります。

それは、私が強かったからではありませんでした


子どもの“気質”に助けられていた

わが子は、比較的よく眠るタイプでした。

母乳を飲んだら眠る。
夜中も比較的スムーズ。
大泣きが長時間続くことは少なめ。

今振り返ると、
私はかなり助けられていました。

発達心理学では、赤ちゃんの気質(temperament)は
生まれ持った特性があるとされています。

トーマスとチェスの研究では、

  • 約40%が「比較的育てやすいタイプ」
  • 約10%が「刺激に敏感で反応が強いタイプ」

と報告されています。

つまり、

眠りやすさや泣きやすさには、もともとの個人差がある

私は、その個性に守られていたのだと思います。


でも、すべてが気質ではない

以前の私は、

「気質だから仕方ない」

そう思っていました。

でも、学びを深める中で気づいたことがあります。

気質と環境は、切り離せない

赤ちゃんは、

・母のメンタル状態
・抱き方や身体の支え方
・光や音などの刺激
・日中の過ごし方
・生活リズム

こうした環境の影響を受けながら育ちます。

例えば──

  • 母親の強いストレスは、乳児のコルチゾール上昇と関連(Field, 2010)
  • 就寝前の一貫したルーティンがある乳児は、入眠がスムーズ(Mindellら, 2015)

全部が生まれつきでもない
全部が母の責任でもない

整えられる部分も、確かにあるのです。


今振り返ると、私は“守られていた”

里帰りで家事は任せていました。
沐浴もお願いしていました。

そしてもうひとつ。

私は、自分が興味のあることに参加していました。

助産院のイベント。
子連れヨガ。
友人との時間。
託児付きのイベント。

“子どものため”というより、
自分が楽しいと思えること

それが、自然な気分転換になっていたのだと思います。

私は、「母だけ」になりすぎなかった。


支援をしていて感じること

元気な印象のママには、ある共通点があります。

  • 上手に頼れている
  • 家族がチームになっている
  • 自分の時間を意識的に作っている

「ママが全部やる」ではなく、

“みんなで育てる”空気がある

一方で、揺れやすい方には、

  • 何でも自分でやろうとする
  • 不安を抱え込みやすい
  • 情報を集めすぎてしまう
  • パートナーに「察してほしい」と思っている

という傾向を感じます。

実は、夫婦間のコミュニケーション不足は産後うつの関連要因のひとつとされています。

日本では、産後うつは約10〜15%。

サポート不足やパートナーとの関係性が、
背景要因になることもあります。

「言わなくてもわかってほしい」

その気持ちは、とても自然です。

でも、

具体的に言葉にしなければ、伝わらない。

何を
いつ
どのくらい
どうしてほしいのか

それを伝えることは、わがままではありません。


最後に

私は、たまたま

・子どもの気質
・頼れる環境
・自分の楽しみ
・家族の支え

に守られていました。

もし条件が違っていたら、
違う産後だったかもしれません。

だからこそ伝えたい。

つらいのは、弱いからではない

でも同時に、

知ることで、整えることで
楽になることもある

責めるより、整える。
抱え込むより、頼る。

産後は、
がんばる時期ではなく、守られる時期。

私は、そう思っています。


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