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ホリスティック保健師のManaです
夏になるとスーパーや直売所に並ぶ「とうもろこし」。
甘くてみずみずしく、子どもも大好きな野菜ですね。でも、実はとうもろこしには栄養面の魅力だけでなく、気をつけたい背景もあるんです。
この記事では、とうもろこしの「栄養価」「アレルギー対応」「遺伝子組み換え(GMO)との関係」「旬」まで、健康と食の安全に関心がある方向けに、やさしくまとめました。
とうもろこしの栄養価と健康メリット
とうもろこしは、穀物に分類される野菜。主な栄養は炭水化物ですが、以下のような健康にうれしい成分が含まれています。

主な栄養素(100gあたり)
- 炭水化物(糖質):エネルギー源として優秀。お子さまのおやつにも◎
- 食物繊維:腸内環境を整えるサポートに
- ビタミンB群(B1, B3):疲労回復や脳の機能を支える栄養素
- カリウム:塩分を排出し、むくみの予防に
- ルテイン・ゼアキサンチン:目の健康をサポートする抗酸化成分
グルテンフリーで安心!アレルギー対応食材としてのとうもろこし
とうもろこしはグルテンを含まないため、小麦アレルギーのある方でも利用しやすい食材です。
✅ コーン粉(コーンミール)は、小麦粉の代用にも。
✅ 離乳食やアレルギー対応メニューにも◎。
遺伝子組み換えとうもろこしの現実
食の安全を考えるうえで避けて通れないのが「遺伝子組み換え(GMO)」の話題です。特にとうもろこしは、世界的にGMO化が進んでいます。
🌎世界のGMOとうもろこし事情
- 世界全体で約30%が遺伝子組み換え品種
- アメリカでは栽培面積の約92%がGMとうもろこし
- ブラジル・アルゼンチンも高い割合でGMOを栽培
日本のとうもろこし事情
- とうもろこしの自給率は0%
日本国内で生産されているとうもろこしの多くは「飼料用(家畜のエサ)」であり、食用(スイートコーンなど)はほんのごく一部です。 - アメリカなどからの輸入に頼っているため、
日本に入ってくるとうもろこしの約93%がGMO品種と推定
そのため、私たちが直接食べるスイートコーンは基本的に非GMOでも、コーンシロップ・コーンスターチ・スナック菓子などの加工食品にはGMOが使われている可能性が高いのです。
👀健康への影響は?
- 明確な悪影響は現時点では「科学的に証明されていない」
1996年に商業栽培がスタートし、長期的な影響は研究しきれていない - ただし、農薬(グリホサート)との組み合わせや腸内環境への影響、長期摂取の不安を指摘する研究もあります
🧫 アレルギー反応
遺伝子導入により新たなアレルゲンが生まれる可能性
🦠 腸内環境への影響
一部研究で腸内細菌バランスの変化が指摘されている
🧪 農薬との複合影響
GMO作物とセットで使われる**除草剤(グリホサート)**が、発がん性を持つ可能性があると警告する団体も
🧬 遺伝子転移の懸念
食品中のDNAが体内に入ることで、未知の影響が出る可能性も指摘されている
コーンシロップってなに?どんな食品に使われているの?
「コーンシロップ」とは、とうもろこしのでんぷんから作られる甘味料です。特に「異性化液糖(ぶどう糖果糖液糖/果糖ぶどう糖液糖)」として、加工食品に広く使われています。
🍭コーンシロップが使われる代表的な食品
- 清涼飲料水(ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンクなど)
- お菓子(グミ、キャンディ、クッキー、チョコなど)
- 加工パンや菓子パン
- 調味料(ケチャップ、焼き肉のたれ、ドレッシングなど)
- インスタント食品(レトルトカレー、パスタソース など)
- 冷凍食品やファストフードの一部
特に、「砂糖」と表示せず「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖果糖液糖」などと表記されていることが多いため、気づかず摂取していることもあります。
🚩なぜ注意が必要?
- コーンシロップの多くは、遺伝子組み換えとうもろこしが原料
- 大量摂取により、血糖値の急上昇や脂肪肝リスクを指摘する研究も
- 食品表示で原材料名の「上位」にある場合は特に注意!
📝プチまとめ:
「とうもろこし=健康的」というイメージがある一方で、加工されたコーンシロップは別物。
お子さんのおやつや日々の食生活で、「表示チェック」の習慣をつけることが、健やかな体づくりにつながります😊
🛒安全なとうもろこしを選ぶコツ
- 国産の生とうもろこし(スイートコーン)は基本的に非GMO
- 加工品(スナック菓子や糖類など)では原材料名をチェック
→「コーンスターチ」「異性化糖」などは注意ポイント - オーガニック表示や有機JASマークを選ぶとより安心
📅とうもろこしの旬はいつ?
とうもろこしは、夏が旬の野菜です。地域によって少し違いがあります。
地域 | 旬の時期 |
---|---|
本州・温暖地 | 6月~7月 |
北海道 | 8月~9月(全国生産の約半分) |
全体の最盛期 | 7月頃 |
🌟まとめると…
- 日本のとうもろこしの旬:5月〜9月
- 最盛期は7月
- 北海道産は8〜9月が特に甘くておいしい!
🌽とうもろこしを使ったレシピ
皮ごと蒸し焼き!「とうもろこしのグリル蒸し焼き」レシピ
とうもろこし本来の甘みと香ばしさを最大限に引き出すなら、皮つきのままオーブンやトースターで蒸し焼きにする方法がおすすめです。
皮が蒸気を閉じ込めてくれるから、ジューシーでふっくら。調味料なしでも驚くほど甘い一品になります🌽✨
🍀材料(2〜3人分)
- とうもろこし…1〜2本(できれば皮つきの新鮮なもの)
🍳作り方
① 下準備
とうもろこしの外側の皮を2〜3枚だけ残して、内側の薄皮やヒゲを取り除きます。
(皮が多すぎると焼きムラになるため、適度に残すのがポイント)
② オーブン or トースターで焼く
200〜220℃のオーブン、またはトースターで
約20〜25分ほど蒸し焼きにします。
途中でとうもろこしを一度回転させると、均一に火が入ります。
③ 仕上げ
皮が少しこんがり焼けたらOK!
皮をむいて、そのままかぶりついて召し上がれ♪
🌿お好みアレンジ
- そのままで甘くておいしいですが、
塩・バター・醤油を少しつけても風味アップ - スパイスやハーブソルトで大人向けアレンジも◎
- お子さまには、バター+しょうゆの「屋台風」が人気!

🍽️季節の恵みを丸ごと味わう「とうもろこしのやさしいポタージュ」レシピ
夏のとうもろこしが甘くておいしいこの時期に、ぜひ作ってみてほしいレシピをご紹介します。
芯ごと煮て、とうもろこしのうまみを引き出す、素材の力を活かしたナチュラルポタージュです🍃
🍀材料(2〜3人分)
- とうもろこし…1本
- 玉ねぎ………1/4個(薄切り)
- 水……………50cc程度
- 玉ねぎ麹……大さじ1(なければ塩麹でもOK)
- 豆乳または牛乳…250〜400cc(※好みで調整)
- 塩……………ひとつまみ
- (お好みで)バター…少々(コクが出ます)
🍳作り方
① 下準備
とうもろこしを2〜3等分にして、包丁で実をそぎ落とします。
玉ねぎは薄切りにしておきます。

② 素材の重ね煮
鍋に塩ひとつまみを入れ、
とうもろこしの実 → 芯 → 玉ねぎの順に重ねて入れ、
玉ねぎ麹と水を加えます。
✨「美味しくなあれ」とひとこと魔法をかけて、蓋をして弱火で蒸し煮に。
玉ねぎがしんなりしてきたらOK!
③ なめらかにする
芯を取り出してから、残りの具材をブレンダーやミキサーで滑らかにします。
④ 仕上げ
③に豆乳や牛乳を加え、弱火で温めたら完成!
(バターを少し加えると、まろやかで濃厚な味わいに仕上がります)
🌱ポイント・アレンジ
- 水や豆乳の量は、お好みで調整OK。
→ 少なめだと濃厚スープ風、多めならさらりと飲みやすい仕上がりに。 - 玉ねぎ麹がない場合は、塩麹や野菜ブイヨンでも代用可。
- 小さなお子さんにもやさしい味なので、離乳食後期〜幼児食にも◎!
旬のとうもろこしを余すことなく使って、心と体にやさしい一杯を。
「また作って!」とリクエストされること間違いなしの、季節のポタージュです😊✨

🍚夏のごちそうごはん「とうもろこしご飯」レシピ
旬のとうもろこしを味わい尽くすなら、シンプルだけど格別な「とうもろこしご飯」もおすすめ。
とうもろこしの芯まで一緒に炊くことで、甘みとうまみがごはんにしみわたります。
炊飯器で手軽にできるのに、食卓がぐっと季節感に包まれる一品です🌽✨
🍀材料(4人分)
- とうもろこし…1本
- 米……………2合
- 水……………炊飯器の通常の目盛りでOK
- 塩……………小さじ1/2〜1(お好みで加減)
🍳作り方
① お米の準備
お米をとぎ、炊飯器の2合の目盛りまで水を入れます。
塩を加えてよく溶かしておきましょう。
② とうもろこしの下処理
とうもろこしを2〜3等分にし、包丁で実をそぎ落とします。
③ 炊く!
炊飯器のお米の上に、とうもろこしの実と芯をそのままのせて、通常通り炊飯スタート。
④ 仕上げ
炊きあがったら芯を取り除き、全体を軽く混ぜて完成🌾
とうもろこしの自然な甘みと香ばしさが、塩だけの味付けで引き立ちます。
🌟ワンポイントアドバイス
- 芯を入れることで、だし要らずのうまみがご飯にしみこみます。
- とうもろこしが甘い時期は、塩だけで驚くほど風味豊かに仕上がります
- おにぎりやお弁当にもぴったり!冷めても甘みが際立つご飯です
🍵とうもろこしの“ひげ”は捨てないで!「とうもろこしのひげ茶」でやさしく整える夏のからだ
とうもろこしを調理するときに取り除く**“ひげ”、実はとっても優秀な自然素材。
古くから東洋医学や民間療法では「むくみ改善」や「デトックス」に役立つ自然の利尿茶**として活用されてきました。
甘くてやさしい味わいで、夏の水分バランスを整えるのにぴったりなんです🌿
生の状態で作ることも、天日干しして長く楽しむこともできますよ
🍀とうもろこしのひげ茶の効能(とされるもの)
- ✅ 利尿作用:むくみ・水分代謝のサポートに
- ✅ デトックス:体内の余分な老廃物をゆるやかに排出
- ✅ 高血圧予防:血圧を下げる働きを持つとされるカリウムも豊富
- ✅ 膀胱炎・尿路ケア:漢方では「腎・膀胱」に働きかけるといわれています
※あくまで伝統的な知識に基づくものであり、医薬品ではありません
🍵とうもろこしのひげ茶の作り方(簡単!)
【材料】
- とうもろこしの新鮮なひげ(約1本分)
- 水…500〜600ml
【手順】
① ひげをよく洗い、ざっくりと切る
② 小鍋に水とひげを入れ、弱火で10〜15分ほど煮出す
③ 茶こしでこして完成!
→温かくても、冷やしても美味しくいただけます♪
☀️おすすめは、朝の白湯がわりや、日中の水分補給代わりに。
🌿保存と応用のポイント
- 保存は冷蔵で2〜3日以内
- 作り置きする場合は煮出してから冷やすと飲みやすい
- 冷凍保存したひげで煮出してもOK(香りは少し落ちます)
- 🍀材料(作りやすい分量)
とうもろこしのひげ…2〜3本分(新鮮なもの)
水…………………500〜600ml
🍀天日バージョンの材料(作りやすい分量)
- とうもろこしのひげ…2〜3本分(新鮮なもの)
- 水…………………500〜600ml
☀️天日干しの準備
① ひげをやさしく水で洗い、汚れや農薬などを軽く落とす
② キッチンペーパーやふきんで水気をふき取り、
ざるや平らなカゴに広げて、直射日光で天日干し(1〜2日)
👉 風通しのよい場所で、日中しっかりと乾燥させるのがポイント!
👉 カラカラに乾いたらOK。茶色く香ばしい色になります。
🍵天日したひげ茶の作り方(1回分)
① **乾燥したひげをひとつまみ(約大さじ1〜2)**取り出す
② 小鍋に水とひげを入れて、弱火で10〜15分煮出す
③ 茶こしでこして完成!温かくても冷やしても美味しいです♪
🌿保存のポイント
- 完全に乾燥したひげは、密閉容器や瓶に入れて冷暗所で保存
- 保存期間の目安:3〜6か月
- 湿気を防ぐため、乾燥剤を一緒に入れるのもおすすめ
📝ひげの選び方と注意点
- 農薬が気になる場合は、有機とうもろこしや皮付き直売のものを選ぶと安心
- 「茶色く乾いたひげ」よりも「白〜薄黄色の新鮮なひげ」がベスト
📝まとめ
とうもろこしは、実も芯もひげもまるごといただける、とても循環的な野菜
とうもろこしの“ひげ”は、実だけでなく自然の知恵として古くから親しまれてきた優秀な素材。
太陽の力で乾燥させたひげ茶は、やさしく内側から整えてくれる夏のナチュラルケアとして、日々の暮らしに取り入れてみてくださいね😊
お料理のついでに、ひげをお茶にして体を整える習慣を取り入れてみませんか?😊
📌まとめ
とうもろこしは、エネルギー補給や腸活にも役立つ健康的な食材です。
しかし、世界的に遺伝子組み換えが進んでおり、日本で流通する加工品にはGMO由来のものが多く含まれている可能性があります。
家庭では「国産」「オーガニック」「加工品の原材料チェック」を心がけて、安心して美味しく旬を楽しみたいですね。
🌿食の安全に関心がある方、自然派の子育てをされている方へ。
とうもろこしを、より深く知って、より賢く選ぶための参考になれば嬉しいです。
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